谷口崇(ILCA)

連続小説『夕立のあとに』~第5話~
「謝ることがあるのは、僕だ。」詩織の頭を、あの言葉が何度も巡り、暗い闇へと消えていく。「木崎!木崎、聞いてるのか!」まぶたを開けると、闇の切れ目に担任の先生が立っていて、詩織の頭をポンと叩いた。「受験まで1ヶ月!たるんでる場合じゃないぞ!」「は、はい!」チャイムの音。下校する詩織に明美が声をかける。「詩織~大丈夫?悩み事なら相談しなさいよ?」「うん。」「ん?」明美が校門に目をやり、詩織もそちらを見ると、あの女子生徒が近づいてくる。「悠介のこと、好きなの?」「え!」「別にいいけど、邪魔はしないでね。」そう言うと、踵を返して学校を出て行った。「詩織、知り合い?」「…。」「あまり関わらない方がいいよ。彼女、事故で父親が昏睡状態になってから、性格歪んじゃったんだって。」「明美、知ってるの?」「けっこうな噂だよ~事故の相手の息子と付き合ってるって。」「え!?」

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